超水道月報(2024.6月号)

こんにちは、超水道の蜂八憲です。

気温が高まり雨もそぼ降る時期になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

蜂八はだいたい元気です。自転車通勤なもので上下レインコートが標準装備になりつつあります。


ではでは今月の超水道月報、まずはメインの話題から!

サマーセール、はじまりました!

 

 

Nintendo Switch / Steamにて6/28 (金) より、サマーセールが始まりました。

今なら『ghostpia シーズンワン』が20%OFFの¥1,840と平常よりおトクにお買い求め頂けます!

 

Switch👇

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000063781.html

 

Steam👇

https://store.steampowered.com/app/2192620/ghostpia_Season_One/

 

ぜひこの機会に、濃密なビジュアルノベル体験をお楽しみくださいませ。「もう買ってるよ〜」という方々は、周囲にオススメしていただけましたら、例によって超水道一同たいへん喜びます。

 

また、yokaze レーベルのタイトルも絶賛セール中です。

ぜひぜひ、こちらもお見逃しなく!

 

 

ghostpiaサントラ “Relay”、サブスク配信スタート!

 

 

現代音楽家として活躍する高野大夢氏が手がける、「ghostpia シーズンワン』の作中BGM(全26曲)を網羅したオリジナル・サウンドトラックが、満を持して配信開始!

 

心打つノイズが特徴的な本作のメインテーマ「Ghost」をはじめ、和風な音色の「Ninja」、そして各エピソードのエンディングで流れるシティポップ「City」など、ghostpiaの混沌とした世界を彩る幅広いジャンルの楽曲たちを、心ゆくまでお楽しみください。

 

各種サブスクサービスへのリンク集はこちら👇

https://linkco.re/872f6C7N

 

また、旧譜 “terminus” をお持ちの方向けに、新曲トラックのみの販売もしております。

既に同サウンドトラックをお持ちの方も、ぜひ新曲をお楽しみいただければ幸いです。

https://chosuido.booth.pm/items/5025754

新・デンシノベル、制作進行中!

さて、先月に超水道公式アカウントにて以下の発表をさせていただきました。

 

 

以前より月報にて触れておりました、僕・蜂八と斑さんの「新プロジェクト」こと「デンシノベル」

水面下で粛々と制作を進めておりましたが、制作進捗もひと区切りつきまして、各種情報を公式にお披露目できることととなりました!

というわけで、今回の記事では「デンシノベル」の作品概要に加えまして、作品を占める各要素の進捗についてご報告いたします。

企画・シナリオ / 蜂八憲

キービジュアルはこちら。

タイトルは『short HOPE long Peace』(ショートホープ・ロングピース)です。

本作は、過去に公開した短編小説『彼を吸い終えるまでの8年間の話』をベースとしたノベル作品となります。小説版はコトリボイス様にてオーディオドラマ化していただいたこともあり、ご存知の方も多いかもしれません。

蜂八個人として、本作は様々な「スタート」の意味合いを持つ作品であり、過去作の中でもひときわ強い思い入れがございます。ゆえに、このたびの新プロジェクト、その第一弾として本作のデンシノベル化を決定いたしました。

✍ あらすじ

“ きっと、私にとって、タバコは男と同義だ。

 ラベルは何でもいいから、手元になくちゃ寂しくて困る。 ”

 

大学生の桜田若葉(さくらだ・わかば)は、男癖の悪さで評判のヘビースモーカー。

ある日、いつもように立ち寄った喫煙所で、サークルの後輩・江向(えこう)に告白される。

 

「僕と付き合ってください。それから、タバコやめてください」

「いいよ。無理」

「ど、どっちなんですか」

「一文目はOKで、二文目はNGってこと」

 

愛煙家の彼女と、嫌煙家の彼。

煙草をめぐる、騒々しくも掛け替えのない日々のこと。

ゆらめく紫煙の晴れた先、彼が去ってからの年月のこと。

 

これは、彼女が彼を吸い終えるまでの、ささやかな恋物語。

 

デンシノベルとは

超水道が、発足当初の2008年より制作してまいりましたデジタルノベルの呼称です。

「スマートフォン上で絵と音楽と共に小説を楽しむ」をモットーに、第一作の『森川空のルール』(iOSアプリ)では文庫本ライクな縦書きUIを採用。各所からご好評を頂き、その後の作品スタイルの礎となりました。

 

森川空のルール - ApppStore

'99 〜恐怖の大王と放課後の女神〜  - ApppStore

佐倉ユウナの上京・上  - ApppStore

 

その後、2014年より『ghostpia』の制作に注力。その際、同作のジャンル呼称を「デンシ・グラフィックノベル」と銘打ち、漫画的要素やアニメーションをはじめとした映像表現の強化に注力してきた歴史がございます。

 

そして本作『short HOPE long Peace』におきましては、原点に立ち返り、文章主体の『デンシノベル』をリファイン&リニューアル。文庫小説的なクラシックスタイルを研ぎ澄まし、新たなる「読む」楽しさをお届けします。

 

リリースは今夏を予定。

なお、価格は無料です

「デンシノベル」アプリケーションはWeb上での動作を想定しており、できるだけ多くの方々にプレイ頂けるよう開発を進めております。

イラストレーション / 斑

まずは、本作の顔でもあるイラストから。『ghostpia』にてアートデザインをサポートしてくださった斑さんが、今作ではメインイラストレーションを担当します。

映像表現に特化した『ghostpia』では、一枚絵に加えて背景・立ち絵・カットといった各パーツが組み合わさった総体的なビジュアル表現が主でしたが、文章主体のデンシノベルでは物語の要所に「挿絵」として一枚絵が挟まれるスタイルです。イメージとしては、ライトノベルの体裁が最も近いですね。

常時なにかしらのビジュアルが表示される『ghostpia』と比較すれば、デンシノベルの「画」の見せ方はかなりストイック。けれども、それゆえに一枚絵の果たす役割はきわめて大きいものがあります。

「斑さんはどんな絵を描くのか/描きたいのか」から始まった本作のイラスト制作ですが、綿密なイメージのすり合わせを経て、幾度のリテイクを重ねまして……
今月、ついに作中イラストがほぼ制作完了いたしました!
現在は、より細やかなブラッシュアップ、いわば最終調整の段階になります。

「早く斑さんのイラストを皆さんにお見せしたい……!」と気がはやるところではあるのですが、ここは是非、リリース後のお楽しみとさせてくださいませ。とっても良いイラストになっていますよ……!
 

ラフ_5_mini.png

楽曲 / 真島こころ

続きまして、作中で流れる楽曲につきまして。
こちらの担当は、真島こころさんです。

真島さんといえば、直近では、各所で話題のインディーゲーム『アクアリウムは踊らない』の楽曲担当としてご存知の方も多いのではないでしょうか。

超水道としては過去、真島さんに『佐倉ユウナの上京』シリーズをご担当いただいた実績がございまして。のみならず、蜂八個人としても楽曲制作をたびたび依頼させていただいたのですが、いずれもピアノ曲が本当に素晴らしくてですね……。今回の新・デンシノベル制作に際しても、「真島さんにぜひとも作曲いただきたい!」と再登板をお願いした次第です。

今回、楽曲をいただいて改めて思うのですが、真島さんのピアノはすごく音色が豊かなんですよね。情感に溢れていて、聴き手の胸を心地よく満たしてくれるんです。以前にもまして活動の幅を広げておられる真島さんの新楽曲、どうぞご期待くださいませ!

真島こころ公式サイト 「君の音。」
https://flower-prayer.com/

展示曲ページ
http://flower-prayer.com/music/

エディトリアルデザイン / ミタヒツヒト
システムデザイン / 山本すずめ

デンシノベルの根幹をなす二大デザイン部門を担当するのは、このお二人。

『ghostpia』のシナリオ・ビジュアルコンビです。

 

会社員としてのミタさんはDTPオペレーター、そしてすずめさんはシステムエンジニアということで、各人の職能を遺憾なく発揮いただいております。(ちなみにすずめさんは、旧デンシノベル時代から全作品にわたりシステム周りを担当してくださっています。大ベテラン!)

 

根幹的なところというのは、えてして「最も時間のかかるところ」でもあります。それは全体的な作業量という点でもそうですが、微妙な差異が大きな変化となって表れやすく、その調整に時間を要しやすいものでもあるためです。

 

佳境を迎えている制作、なかでも最もアツい戦場といって過言ではありません。ゆえにこちらは絶賛進行中、かつ微細な変更がかかりうる可能性を常時秘めている分野なのですが、今回は「これぞ!」というメイン要素をピックアップしたいと思います。

 

本文フォントのリニューアル

新・デンシノベルの制作にあたっては、本文フォントを旧来のものから一新しよう、と決めていました。

 

その旧来フォントというのがこちら、『花鳥風月』です。

画像は『佐倉ユウナの上京』より。手書きの雰囲気を色濃く残す、やわらかなフォント。第一作の『森川空のルール』に始まり、縦書きUIデンシノベルにおいてはこの花鳥風月を一貫して使用してきました。

ただ、収録漢字がやや少なく、一部漢字においては字体が崩れてしまったり、そもそも表示されなかったり……ということが、そこそこ起きてもいたのです。

それとはまた別の問題として、手書き系フォントゆえに可読性がやや落ち気味であること。そして、これまた手書きゆえの「温かみ」が、地の文やセリフについて、過ぎた温度を与えてしまう印象もありました。もっとざっくり言うならば、「フォントが文章を選ぶ」という感覚が払拭しきれなかったのです。

些末といえば些末ですし、スルーしようと思えば充分に可能なものです。ただ、文章主体のデンシノベルにおいては、そうした違和は可能な限り改善すべきと考えました。

手書きの風味は残しつつ、適度な硬さがあり、文章を選り好みしない汎用性の高いものを──そうした諸々の条件を設定して、討議を重ねていきました。

そうして最終的に選定した本文用のフォントが、こちらの「Klee One」(クレー)です。(いかがでしょうか。一見似てはいるけれども、けっこう印象が違って見えませんか?)

 

※画像は開発中のものです

✍ そのほかエディトリアルデザイン

考えるべき点といえば、組版レイアウトにも及びます。字間、行間、一行あたりの文字数、柱やノンブルの位置などなど……。考えることは多いのですが、そのぶんこだわり甲斐のあるところ。ああしてみよう、こうしてみよう、とミタさんと微調整を繰り返している最中です。

 

✍ システムデザイン、実装とデバッグ

そして、システムデザイン。操作しやすいUIに加え、「読む」ための機能を拡充してもいます。旧システムで採用されていたクイックセーブとしての「栞」は続投させ、新機能をプラスしてもいます。

いちばん大変なのはやはり、実装面。そして、デバッグによる微調整、もといブラッシュアップですね。きちんと想定通りに動く、という点はもちろんのこと、「動かしてみて初めて分かる」ことはたくさんあるものです。

 

テキストやイラストは正常に表示されているか、ではその表示位置は想定通りか、楽曲が流れるタイミングは適切か……などなど、チェックするべき項目は多種多様。そこに「読み心地の追究」とくれば追加改修の可能性もぐっと上がります。その内容と影響範囲によっては「また一から全て確認」ということもありえるわけで。

 

それでもやっぱり、「読み心地」ひいては「読む楽しさ」に直結する部分なので、しっかりみっちりやっていきます。大変だけど楽しい、そしてやっぱり大変な作業なのです。(がんばります……!💪)

おわりに

新プロジェクト「デンシノベル」の進捗について、以上ご報告となります。

今後とも、少しでも開発現場の雰囲気が伝わるような記事を書けるようにしたいと思っておりますので、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。

単体3.png

 

ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。

次回の記事もどうぞお楽しみに。蜂八憲でした。