デンシノベル『short HOPE long Peace』リリースしました!
かねてより超水道月報で進捗を報告してまいりました「新・デンシノベル」こと『short HOPE long Peace』ですが……11月7日(木)、ようやくリリースすることができました!
早いものでもう一ヶ月が経とうとしていますが、この間にも多くの方々にプレイしていただき、また多くのご紹介やお褒めの言葉も賜りまして、超水道一同たいへん嬉しく存じます。
作品について「よかった!」と思っていただけるのが嬉しいのはもちろんのこと、デンシノベルという作品フォーマットについても「いいものだね」と喜んでくださる方が多くいらっしゃいまして、大きな手応えを感じることができました……!
各メディア様にもご紹介いただきまして、ありがたい限りでございます。
かつてはiPhoneアプリから出発したデンシノベルですが、今作はブラウザベースでの展開ということもあり、以前にも増して多くの方々にスマホを通して触れていただけている実感があります。デンシノベルのコンセプトである「スマホで楽しむビジュアルノベル」 は、開発当初から意識していた箇所でした。
その精神性は、縦書きのUIをはじめとする構成要素に通底するところですが……作品の最も「外側 」の部分について申し上げると、デンシノベルのロゴ にも如実に表れています。
ロゴ制作秘話と楽曲担当「真島こころ」さんについて
ちなみに、初代デンシノベルの系譜に連なる『森川空のルール』や『ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜』では、以下のようなイメージロゴを使用していました。
左:『森川空のルール』
右:『ヴァンパイアハンターHIROSHI〜The Halloween Party!〜』
「電車内にてスマホでデンシノベルをプレイする女性」の図案は、「通勤・通学のお供」に主題を置いたデザインです。そこから10年、デンシノベル再始動にあたっては、「文庫本のようなビジュアルノベル 」のイメージに重きを置き、より「スマホ」と「本」のモチーフを押し出していこうと決めたのでした。
そうして一新された「デンシノベル」のロゴがこちら。
ロゴデザインは我らが山本すずめ さん。レトロな質感とアニメーションの風合いが素敵。個人的なお気に入りポイントは、序盤の栞(しおり)がぴこぴこ揺れるモーションです。超かわいい。
このアニメーションなのですが、実はサウンドロゴとの二人三脚 で出来上がったものなのです。そして、このサウンドロゴは、真島こころさん に依頼させていただきました。
ちなみに、制作工程としては、以下のような5段階のステップを経ています。
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①最初に静止画のロゴ (最終形の「D」図案)を制作
②静止画ロゴをもとに、サウンドロゴを仮制作
③サウンドロゴをもとに、「D」図案に至るまでのロゴアニメーションを本制作
④完成したロゴアニメーションをベースに、サウンドロゴを本制作
⑤サウンドロゴに合わせてロゴアニメーションを最終調整
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「アニメーションをどうするか」 というところはロゴ制作時の最大の課題でした。その着想を得るため、真島こころさんには上記の変則的(かつ大変な)オーダーを請けていただいたのですが、本当に助かりました……。改めまして厚く感謝申し上げます!
栞がスマホへ、本が「D」enshiNovelへ、そして「C」hosuidoのその先(D)へ……という意味合いを込めて生まれた、このアニメーションロゴ。その発想は、サウンドロゴあってこそのものでした。思わず口ずさみたくなるようなメロディーがグッときます。(実際、僕のみならず超水道の面々は、デンシノベル制作の折々でこのメロディーを口ずさんでいたものです)
その魅力的なメロディーラインは、『short HOPE long Peace』作中曲でも遺憾なく発揮されています。 すでにプレイいただいた方には共感していただけるかと存じますが、このピアノがしみじみと素敵 なのですよね。今回はアンビエントな曲もあり、そちらもまたイイんです。
蜂八が最初にご一緒した『佐倉ユウナの上京』から10年を経て再び超水道作品でタッグを組めたこと、加えて「デンシノベル」の新たな門出を飾るサウンドロゴをお願いすることができ、感慨もひとしおでございます。
直近では、各所で話題のインディーゲーム『アクアリウムは踊らない 』の楽曲も提供されており、今後のさらなる活躍がとても楽しみですね……!
そんな素敵なピアニストである真島こころさんの公式サイトはこちら。
https://flower-prayer.com/
この記事をお読みの方々のなかにはゲーム制作者の方も多いかと存じますが、この機会に「真島こころはいいぞ! 」と全力でオススメさせていただきます。(ダイマ )
また、ゲーム制作に限らずとも「オリジナルのピアノ曲を依頼したい」というご要望を幅広く受け付けていらっしゃいます。たとえば店内BGMや作業用BGMなどなど。百の文よりまずは一聴ということで、こちらに展示曲をば。きっとお気に入りの一曲に出会えると思いますよ……! 真島こころはいいぞ!(再
https://flower-prayer.com/music/
推薦文をいただきました
『short HOPE long Peace』リリースに先立ちまして、超水道と縁の深いクリエイターの皆様から本作の推薦文をいただきました。超水道公式 𝕏 上でもポストいたしましたが、ここでも改めましてご紹介させていただければ幸いです。
推薦者 / 略歴
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ザクロスケ @zakurobento 様(ゲーム制作者)
クズ囚人観察ADV『Romp of Dump 』を制作されています。
flankoi @Tokiko_Flankoi 様(日中翻訳者)
『ghostpia』の簡体字・繁体字翻訳をご担当いただきました。
Marco Godano @GodanoMarco 様(日英・日伊翻訳者)
『ghostpia』の英語ローカライズをご担当いただきました。
真島こころ @KIMINOOTO_PIANO 様(ピアニスト・即興演奏家)
『佐倉ユウナの上京』に引き続き本作『short HOPE long Peace』でも楽曲をご担当いただきました。
Mar @marexpo 様(ゲームデザイナー)
ケモミミ×香港×サイバーパンク「ケモノ化少女育成ADV」こと『アニマロイドガール 』を制作されています。
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皆様、素敵なコメントをありがとうございました……!
超水道一同、重ねて厚くお礼申し上げます。
動画特集もしていただきました
ghostpiaもたびたびご紹介していただいております、インディーゲーム紹介チャンネル「ゲームカフス」 様に特集いただきました。
インタビューパートでは、僕・蜂八が喋っております。対面でのインタビューは久しぶりのことでしたが、聞き手のあられさん がまとう和やかな雰囲気のおかげで、終始楽しくお話しすることができました。重ねてお礼申し上げます……!
タイトルにも掲げられている「なぜ無料? 」というところから、デンシノベルに超水道が込めた想い、そして制作エピソードにいたるまで、ガッツリ大盛り で語っております。ぜひぜひご覧くださいませ。
デジゲー博に出展しました!
去る11/3(日)、文化の日に開催されましたデジゲー博に出展してまいりました!
今回の展示物はおなじみ『ghostpia』、そして新作『short HOPE long Peace』の二本立て。
『ghostpia』は今回、ブラウン管テレビを実際に持ち込んでの試遊スタイルにチャレンジ。超水道のスペース配置が出入口近くということも幸いしてか、多くの方々の目に留まったようで。ブラウン管の走査線やVHSのノイズ表現を取り入れている『ghostpia』ですが、実際にブラウン管でプレイしてみるとまた一味違う風合いがあってよいものです。「ブラウン管、いいっすね……」「いいいんすよ……」 と、僕も参加者の方々と肩を並べてしみじみとしておりました。
そして新作『short HOPE long Peace』は、リーフレットならびに体験版の配布をいたしました。本作はブラウザ版での展開なので、QRコードからお手元のスマホで試遊いただくスタイルを採用。こうしたお手軽さはもとより、お急ぎの際や会場の電波状況が芳しくなかった場合でも「お帰りの電車やご自宅などでごゆっくりどうぞ」とご案内できるフレキシブルさが「デンシノベル」の良いところ。会場で配布したリーフレットも、沢山の方々にお配りすることができました。
個人的に印象深かったのは、リーフレットをお受け取りになって「癖(へき)だぁ……!」 と喜んでくださっていた方がいまして。(僕の観測範囲内では4名。)僕も胸の内で「わかる〜〜〜」と賛同しつつ、ほっこりとしておりました。これもまた斑さんの画力の為せるわざでしょう。みんな斑さんをすこってほしい。
コミティアに参加しました!
コミティア、それは「創作(オリジナル)」のジャンルに限定した同人誌即売会。超水道もひさびさに参加いたしました! どれくらい久しぶりかといいますと、2013年以来……つまりおよそ10年ぶり 。感覚的には「数年前に出た気がする 」くらいなのですが、いやはや時の流れの速さよ……!
今回も超水道は原画集『Draftpia』をはじめとする数々のグッズ類、そしてコミティア用の配布物として『short HOPE long Peace』の文庫本風ポストカード を持っていって参りました。「文庫本風」のコンセプトに違わぬ、文庫本の表紙さながらのデザインと質感が光る一品です。(裏のQRコードからそのままデンシノベルが読めるのだ!)
イベント当日は、ミタさん・すずめさんが会場入り。なお、ぼく蜂八と斑さんは、お留守番組として超水道の作業をやっておりました。余談ですが、当日は気温が高めでしたね……。当日の朝に「今日は暖かいな?」と感じたのですが、会場のビッグサイトは(文字通り)熱気に包まれていた ようで……!
季節外れの暑さに、参加したお二人も少々バテ気味だったらしいのですが……様々な方とお会いできたり、差し入れまで頂いたりもして、無事に楽しく乗り切ることができたとのこと。超水道スペースにお越しくださった皆々様、ありがとうございました! 改めましてお礼申し上げます。
なお、当日の頒布物の多くは通販もしておりますので、遠方の方やご都合の合わなかった方は以下のリンクから是非チェックしてみてくださいませ。
🛒 超水道BOOTH支店 🛒
https://chosuido.booth.pm/item_lists/mvdTgJvQ
※ちなみに『ghostpia シーズンワン』の楽曲をまるごと収録したカセットテープ ですが、BOOTH在庫が少なくなってきたようです。再生産困難なグッズですので、手に入れたい方はどうぞお早めに……!
超水道16周年!
2024年11月16日をもちまして、超水道は16周年を迎えました。 めでたい……!
15周年の昨年は、待ちに待った『ghostpia シーズンワン』のリリースもあり盛大にお祝いをしましたが、今年は良い意味で平常運転。歴史とは日々の積み重ねであることだなあ……と皆でしみじみとしておりました。
超水道が15周年で掲げたスローガンは “まだ、旅の途中。” それは16周年の今年も変わりません。個人的なことを申し上げれば、舵を取らせていただいた「新・デンシノベル」プロジェクトも再始動を果たしたばかりで、自分自身も今後やりたいことが沢山ございます。まだまだこれからだぜ! というスピリットを胸に、いっそう制作に邁進してまいりますので、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします!
ということで、今回もご覧いただきありがとうございました。
次回の記事もどうぞお楽しみに。蜂八憲でした。