ghostpia 10,000本達成!!!
大台……と言ってもよいのではないでしょうか、一万本!
もちろん、メディアさんにお送りしたプロモコードなどもちゃんと除いて、正真正銘の一万本オーバーでございますよ。
うれしいニュースなので、すずめくんが記念イラストを描き下ろしてくれました!ありがとう!
お祝いのお言葉やファンアートもたくさんいただいて、ただただ感無量でございました!!一万本出てくれたこともうれしいけれど、それをいままで応援してくださった皆さんと分かち合えることが、なによりうれしいです。
ところで書き文字の"10,000 copies"というところですが、日本語で「ゲームのコピー」っていうとなんかこう、違法な臭いがする気もいたしますが、英語の世界ではふつうにゲームの売上本数とかに使う単位(ユニットとかもそう)なんだそうです。まあ確かにダウンロード版のゲームはみんなコピーのゲームといえばそうですが。おもしろいですね。
海外つながりでもうひとつ、面白いなと感じたことがありました。
Steamでもストアページを更新して購入者の方々に感謝をお伝えしたのですが、海外のファンの方って、「こんなに人気があるのにまだ10000本なのか!!」みたいなテンションでけっこう驚いてくださるんですよね。
なるほど考えてみれば、英語圏とか中文圏とかだとおそらく市場の大きさがたぶん10倍くらい違うので、そういう反応になるのかな、なんて思ったりいたします。
つまりghostpiaが1000本売れてすごい喜んでるみたいな…………いや1000本も売れるって相当たいしたことですけどね!すごいことですよ!とてもすごいことです!
そんな思いもありつつ、やっぱり感慨深いことございです、一万本。
みなさんの応援が作品の力を何倍にも押し上げてくださり、超水道という小さなチームの作品を世界に広げていく原動力となってくれたのだと思います。
シーズンツーの制作もがんばってまいりますので、これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
いろいろグッズもできました
ということで、うれしいのでいろんなグッズをつくりました。
そもそも、つくりたいghostpiaグッズのアイデアはずっと溜まっておりまして。
超水道は基本的にいろんなものを作りたがるので、基本アイデアは溜まっていく一方です。
とはいえ、やっぱり何かの機会がないと腰は上がらないもの。
タイミングを探していたアイデアたちが「今しかない!」と言わんばかりに噴出して、いろいろ作ってしまいました。
今回、どれも粒ぞろいのできとなっておりますよ。
イチオシを挙げるなら……やっぱりアクリルブロックとカセットテープですね。
アクリルブロックは裏表印刷を採用してて、ghostpiaみたいな視差効果がバシッと出てて、ゲームの延長線に「ある」と思えるすばらしい仕上がりです。
あとはですね、降ってる雪の表現!半透明のレイヤーが全面にありまして、フロントガラスに雪が降ってきたみたいな……写真だと表現しきれない「ヨイ!」がございますよ。
カセットテープはちょっとプレイヤーの入手が面倒ですが(ふつうにAmazonやらで買えます。翌日配送とかで)、やっぱりアナログメディアの味が乗ったghostpiaサウンドは格別なものであります。
パッケージはアウタージャケットとインナージャケットを両方装備した豪華仕様なので、紙ジャケットのリッチさとインナージャケットのノスタルジーが、一粒で二度おいしく味わえます。
飾って愛おしく、聴いても愛おしいカセットになりました。
存分に愛でたいので、ミタは再生用と観賞用の2つを確保しましたよ!
とりあえず単価もとい売値が上がらないように少しだけ大きめのロットで作ったのですぐさま品切れの心配はなさそうですが、しかしその分生産費もやばくなったので売れないとやばいことになります。
手に取っていただいて、決して損の無いグッズになるよう、魂を込めてつくりました。
よかったらおひとついかがでしょうか!
まさかの"anan"に載りました
さて、今度はぜんぜん別のうれしい出来事。ananの特集にghostpiaが載りました。
……そうです、あのananです。コンビニにも書店にも必ず置いてある、あのイケてる女性の雑誌です。あっ、そうそれ、その男性のグラビアが表紙のやつ。
取り上げていただいたのがチルいゲーム特集……ということで、なるほど、確かにghostpiaは確かにひんやりした町のお話なので……言葉通りとらえたとしてそれは決して間違ってはいない!
思いも寄らない角度からのご紹介にびっくりもいたしましたが、けれどもうれしい出来事でした。それにしても、長くやっていると面白いことがあるものです。
リリースからずいぶん時間も経ちましたが、こうやって取り上げていただけるのはとってもうれしいですね。
そして……!
『short HOPE long Peace』もうすぐ公開です
こちらは超水道のもうひとつのライン、文庫本ふうの縦書きテキストでつくるビジュアルノベル「デンシノベル」レーベルの作品です。
言うなればghostpiaの「アセット過多の混沌を楽しむ物語体験」とは真逆をゆく「整理された静謐な物語体験」にフォーカスした、物語、その中でも特に文章そのもののもつ素材の味を引き出すフォーマットです。超水道は欲張りがちで、世の中にあってほしいものは自分たちで制作しがちなので、こういったものもつくります。
こちらの作品、ミタはエディトリアルデザインと広報をやっています。
まず広報は他の人が忙しそうすぎて、このまま広報まで他の人がやることになったらかわいそうだなと思ったので手を挙げました。
で、エディトリアルなんちゃらというのは、文字をいい感じにするセクションのことですね。
(いい感じとはなんぞや、という話をすると感覚の話にもなるし長いわりにつまらない話になるので、この記事では強い心をもって「文字をいい感じにする」という表現を連呼しまくることにいたします)
「おまいはシナリオ担当ではなかったんか」というお声をいただくことも多いのですが、実はミタはふだん仕事で本を作っており、その中でも文字をいい感じにする業務のディレクターなんかをやっているので、せっかくならそのノウハウを活かさねば!という気持ちで手を挙げたわけであります。
少し昔話をすると、超水道はデンシノベルと勝手に名付けた「文庫本っぽいビジュアルノベル」で色んな方に知っていただく幸運に恵まれたチームなのですよね。
ただ、その当初時の「文庫本っぽさ」あるいは「文字のいい感じさ」はけっこう見よう見まねで、その後もかなり改善していい感じになっていくのですが、それでもいま見るとそのいい感じさにはけっこう荒削りなところもあったのです。
それから時間が経って学生から社会人になって、何の因果か、ミタは小説の本をつくる仕事に就く機会を得ました。
ほんとにこれはほとんど偶然で、まったく面白いことですが、ともあれ文庫の小説もよく組版(文章をいい感じに本にすること)をやるので、ghostpiaの開発のかたわら「次に超水道からデンシノベルのレーベルで作品が出るときは、もっと文字をいい感じにするんだ!」という思いを抱えながら過ごしておりまして、今回その機会がついにやってきたよ、という文脈があったりするのでした。
とはいえ、ノベルゲームエンジン上で文字をいい感じにするのと、Adobe製のやたらと高価でおせっかいで動作が重くて、けれどもきわめて高機能なソフトの庇護のもとで文字をいい感じにするのでは全然違いまして、実はいろいろ苦労もございました。実装を手掛けてくださった蜂八さん、すずめくんが一緒に悩んでくださったおかげで、さまざまな制約・制限をなだめすかして、かなり文字をいい感じにできたのではないかと思います。
機械的にただ縦書きの文章を読んでいくならもうKindleのフォーマットでぜんぜんよくて、スラスラ読むなら普通にウェブページみたいにスクロールして読めばいい。
可読性とか便利さで勝負するのではなくて、ビジュアルノベルのパーツとしてのいい感じの文字の並べ方がきっとあるはずで、じゃあそれはどんなものなんだろう。
そんなことを考えながらけっこうがんばりまして、文字もけっこういい感じだぞとみなさんに思っていただけたならいいなあ。
10年以上前に、初のデンシノベル『森川空のルール』をリリースしたときから、デンシノベルというフォーマットへの思いは変わっておりません。
今回、ghostpiaで一回りレベルアップした超水道からリリースできること、そして自分が関わり続けていられること、とても嬉しく思っています。僕もなにかデンシノベルで発表できる日が来たらいいですね。
『short HOPE long Peace』は、11月7日リリースです。
なにとぞご期待ください。
11月は超水道イベント月間!
最後のトピックです!
2024年11月、実はけっこうイベントに出てまいります。
11月3日 デジゲー博2024
大昔にも一回出たことのあるデジゲー博に、もう一回出させていただくことになりました。
秋葉原はUDXで開催される、いかにもデジタルでゲームなイベントです。11月3日、もとい文化の日にはふさわしいですね!
前に出展したときはスペースにソファーとテレビ台とテレビと観葉植物を置いたのでした。今回は小夜子さんとヨルさんの等身大パネルを置きつつ、ブラウン管テレビとかを置く予定です。
さきほどご紹介したグッズも先行販売を予定しておりまして、1000円以上お買い上げの方は、かわいいおまけもついてきます。
実はけっこう力を入れて準備しておりますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね!
11月17日 COMITIA 150
(謎のモザイクは当時情報解禁前だったDraftpiaのことを隠しております)
そしてコミティア!記念すべき150回目なんだそうで!めでたい!!!
コミティアというのはいわゆる同人誌即売会でありまして、たとえば漫画やイラスト本を作者が手ずから売ったりするようなイベントであります。
インディーゲーム色は限りなく薄いイベントですが、意外とインディゲームの作者の方がイラスト本を作っていらっしゃったりするようなシーンも見かけます。
ちょっとアート、ちょっとサブカル、ちょっとオタクで、その混ざり合い具合がとてもいい塩梅で、ミタは大好きなイベントです。
Draftpiaを軸に、各種グッズなどを頒布してまいります。もちろ ん記念グッズ類も持ってまいりますよ。
ちなみにこの日は超水道16周年……の翌日なのでした!
お祝いもそこそこにイベント参加!というせわしなさは、始まったころと何一つ変わらない超水道らしさという感じで、ちょっとうれしいです。
ながーい振り返りにお付き合いいだたき、ありがとうございました!
イベントづくしの11月、これ以上かぜを引かないようにがんばります!
ということで、今月はここまで。
超水道のミタヒツヒトでした。