超水道月報(2024.12月号)

みなさまこんにちは。超水道のミタヒツヒトです。

気付けば2024年もおしまい。本年も大変お世話になりました。

 

今年は……どうやら色々ありました。色々ありすぎて記憶が連続しておらず、かといって振り返って考えるほどの余裕もなく、よくわからないまま2025年に突入する感じになりました。

 

いやー、こんなことってあるんだな。『ghostpia シーズンワン』がリリースされてから1年以上経っていますが、なんというか、あのリリースの直前はやっぱりけっこう忙しくて「なるほど、このヤマを越えればいいんだな」と思って頑張ってなんとかリリースできたわけですが、いま振り返ってみればあのヤマは特に大きな負荷ではなかったな(そりゃ大変ではあったのだけれど)と思えるのが、なんかこう、なんなんだろうって……。

 

けれどもそれ以上に、がんばった甲斐あって超水道の作品がより遠くに、より広く伝わってくれた実感のある一年でした。これは本当に嬉しかった。

今年で超水道を知ってくださった方も、この記事を見てくださっているでしょうか。だとしたらとてもうれしいことです。ありがとうございます。あなたに知っていただけてよかったです。

 

ともあれ、当時「ここがピークであるな」と思っていたヤマが相対的に小さく見えるというのは、われわれの力量も少しは上がったという証左であると思いたいですね。ともあれなんとかまがりなりにも乗り越えてこれてよかったです。

超水道のみんなありがとう。引き続きもう少しがんばっていきましょうか。常に進化はできていてすごくうれしいので、後は負荷につぶされないようにするだけであるな……。

 

とりあえずこの記事は月報なので、一旦今月の振り返りとまいりましょうか。

 

まずはこれだ!

きたる!ウインターセール

 

 

 

 

今年もウインターセールの時期がやってまいりました。

なんと今回は25%オフ!いままでが20%オフだったので、今までよりお安くなっております。

 

セールの開始の際には例によって沢山の方に本作をプッシュいただき、大変嬉しく思っております。超水道は小さなチームなので、みなさまの応援は、相対的にとても大きな力です。ありがとうございます。

ご恵贈いただきました

 

 

まずは3人組バンド「Homecomings」さん(『リズと青い鳥』主題歌などを手掛けておられますね!)から新譜をご恵贈いただいた話。

 

何のことやらびっくりという感じですが、こちらのアルバムに収録の「ghostpia」という曲のタイトルが超水道のghostpiaにちなんだものだということで。

楽曲の特設ページにも言及がありまして。うれしいですね。

 

超水道も長く続けておりますが、結成当初から作品を遠くに届ける努力はずっと欠かさずやってきたつもりでありまして、だからこういったことはとっても嬉しく思います。

Xなどを拝見していても、ghostpiaとghostpiaのまさかのつながりに驚き、そして喜んでくださっている方がたくさんいらっしゃって、おお、という感じです。

パッケージ版が出ます!

 

 

 

 

 

 

出ます!Switchのパッケージ版です!初回特典がめちゃめちゃ豪華です!

パッケージ版が欲しい、というお声もたくさん頂戴しておりましたので、こうして形にできてよかったなと思っております。

 

これ、けっっっっこう前から準備をしておりまして、けっっっっっっこうリソースをぶち込んでおりましてですね……とりあえずようやっと告知をできてホッとしております。とはいえ、まだ作業は死ぬほど残っているので、いつまでもホッとしていられないのですが……。

とにかく初回特典が豪華なことだけ覚えていただければ。初回特典なので別に値段が上がるわけではありません。絶対おトクなのでこの記事を読んでくださっている皆様におかれましては初回特典をゲットしてしまってくださいませ。

予約数によって生産数が決まってきたりするので、お早めにご予約をいただけると非常にありがたいです。よろしくです。

 

初回特典の三方背ケースがすごいとか店舗特典の「これぞ店舗特典!!!」な感動とかいろいろあるのですが、営業トークじみてもアレなので……ミタが直接関わっている、初回特典『幽霊ひみつの書』の片割れ、『わたしの章』の話でもいたしましょうか

 

これは結構こだわって作っております、しっかりめの文庫本の本になってます。(ちなみにもう片割れの『夜の章』は、ガチめのアートブックです。多様性があります)

ちゃんとカバーもあって、すずめくんも頑張ってくれまして、こんな感じの文庫本成分も完備しております。

何が書いてあるかというと……文章です!

 

幻のghostpiaパイロット版シナリオと、書き下ろしの短編小説が収録されています。あとたぶんあとがきも。

 

パイロット版は、ごく身内で「こういう作品をつくろうぜ」ということでカメラテスト的に書き下ろされた「架空のghostpia第n話」という感じのもので、小夜子とヨルはルームシェアをしていたり、まわりのみんなとの関係性はまあまあできている状態で唐突に始まるghostpiaの断片的エピソードです。10年以上前のつたない筆致が恥ずかしいですが、ほぼそのまま昔のミタが書いたテキストが収録されています。

 

今のghostpiaとはキャラクターの設定とかも地味に違ったり、テイストも多少異なるのでおそらく新鮮な気持ちで楽しめるはずです。お話自体も変な話なので、ghostpiaファンの方きっとお楽しみいただけるかと。

もう一点が書き下ろし小説です。これは明確に本編第5話のあとのお話です。その後の彼女らか見られます。番外編的な立ち位置のお話ですが、正史のお話となります。

ウェブサイトに公開されている小説にテイストは近いですが、文庫本の本格的な縦組みに合わせてがんばって書いています。

 

なお、文庫本なので口絵がありまして、山本すずめによるフルカラーイラストがつきます。こちらもお楽しみに!

たぶんそのうちあらすじくらいは告知を出せるようになるかと思うので、楽しみにお待ちくださいね。

記憶を取り戻しながら振り返る2024年

けさ(2024年12月31日)、起きたら色んな方が2024年のやったことをふりかえる記事を出していて「そっか!こういうのやるんだ!」と焦ったので急きょやります。

1月 その1 東京ゲームダンジョン4

 

 

出てた!いま思い出した!これ今年だったんだ!うわー!

広いスペースをいただいて、パネルも出して、そうだ、盛況でしたね。

いらしてくださったみなさま、ありがとうございました。

 

 

1月 その2 Switch版ghostpiaが簡体字・繁体字に対応

 

 

そうでした、これも1月だった!

ローカライズはroom6さんが頑張ってくださった部分が多く(予算的にもノベルゲームのローカライズはお金かかりがちなのですね)、ほんとに感謝しかありません。

よりたくさんの言語に対応することで、よりたくさんの方に喜んでいただけるようになったらいいな。

2月

比較的大人しく制作していました。このあとのいろいろの準備とか……
基本的には3月のいろいろとかですね。

3月① Steam Deckにghostpiaが正式対応

 

 

いろいろあって対応しました。これもroom6さんがめちゃくちゃがんばってくれたやつ!
Steam Deckはノベルゲームやるのにすごくちょうどいいのでオススメです。

こうやってゆっくり着実にghostpiaの足下が整ってきて、いろいろ動きやすくなってきたねというのが2024年はじめごろのghostpiaでしたね。

3月② ghostpia 配信一周年記念放送

 

 

これも三月か!そりゃそうか!だって三月だもん。

かなりたくさんの方に集まっていただいてたいへん嬉しかったです。集ってくださったみなさま、ありがとうございます。

放送も今年一年でだいぶ慣れましたね。いつもお付き合いいただいている皆様にも心より感謝申し上げます。

 

 

そうだ、思い出してきました、LINEスタンプも放送内でリリースしましたね、なつかしい!

4月

対外的に大きな動きはなかったようです。
内部では、5月発表のあれこれの動きも活発になってきましたね。


5月 蜂八憲短編集と、『short HOPE long Peace』の発表

 

 

 

 

超水道とは昔から仲良くしてくださっている、コトリボイスさんから出ていたオーディオドラマの最終章が配信開始。

そして、超水道のもうひとりのシナリオライター、蜂八憲による『short HOPE long Peace』の制作発表が行われました。

夏にリリース、というわけにはいかず、みなさまを大変お待たせしてしまいました。長いこと待っていただき、ありがとうございます。

6月 ghostpiaサウンドトラック『Relay』サブスクで配信開始!

 

 

そう、このへんから夏以降の色んな仕込みが始まっていて、ここのタイミングで出さねば後でタイミングがなくなるぞ!ということでこのタイミングだった気がします。おそらく。
意外と記事にしてもらえてすっごくうれしかった!ヘロヘロになりながらプレスリリースをがんばって書いたかいがあったぞ!ってすごくうれしかったなあ。

内部的にはこのへんからだいぶ温まっていて、本格的に「夏以降のghostpiaのいろいろ」と「short HOPE long Peaceの開発」の両輪、もといジャグリングが始まってまいりました。

7月 ゲームカフスさんの動画アイキャッチ

 

 

これはお呼ばれのお仕事ですが、お世話になっているインディゲーム紹介Youtuberのゲームカフスさんのところで動画のアイキャッチを作らせていただきました。

すずめくんがアニメーションをつくり、ぼくがディレクション(と、先方でメンバーシップ会員さんに配られる記念冊子の制作)を担当するという、珍しい布陣でありました。

 

今日に至るまでたくさん動画に役立てていただけていて、うれしいですね。

 

そしてグッズも出てました。これもこのへんでTODOリストからやりたいことを消化していかないと後で詰まってしまってどんどん後手後手になるので、やりました。

たくさんの方に喜んでいただてうれしかった!

 

 

8月 ヨカゼの公園!

 

 

これは厳密には超水道のことではないですが、思いがけず素晴らしい機会を得ました。ただただありがたい。
作っていただいたグッズもすごくよかったですね。小夜子のブランケットは今年の冬を乗り切るのに役立ってくれています。

 

 

9月

このへんから11月の各種グッズやイベントごとの準備が本格的に詰めに入ってきた感じでしたね。TGSに行く道中で入稿作業をしたなあとぼんやり覚えてます。
最後のセーブポイントみたいな感じでした。

10月 その1 ananに載る珍事

 

 

これも超水道がやったこと……ではないですが、きわめてレアなのでピックアップ。
まさかのananさん!インディゲームの広がりを感じる、おもしろ出来事でした。セレクトいただいた編集部のみなさま、ありがとうございました。

10月 その2 ghostpia 10000本販売達成!

 

 

うれしかったですね、ありがとうございます。生放送とグッズの発表をやらせていただきましたね。

たくさんの方に一緒に祝っていただき、とてもとても嬉しかったです。

 

超水道史上、最も凝ったグッズを最もたくさん作ったので、もはやおぞましいほどに忙しく、『short HOPE long Peace』も遅らせられない中でぎりぎりの戦いが繰り広げられておりました。

そりゃそうだろって感じですが単価の高いグッズを大量に作ったので超水道の金庫が瞬間的にめちゃくちゃ痩せ細り、変な汗がいっぱい出た思い出です。世の経営者のみなさんはホントすごいなあと思ったり。

 

ところで売上本数ですが、「10000本で打ち止めになったらどうしよう……」と心配していたものの、その後もぼちぼち買っていただいており、一安心です。

11月 その1 デジゲー博!

 

 

グッズの生産を最悪ここに間に合わなければならなかったり、ブラウン管のレンタルをしたり、重たい荷物をヒイヒイ言って運んだり。あとレジシステムを導入したりして会計をいい感じにしたり……「ゲームを作るって大変なんだなあ」と思ったりしておりました。

Draftpiaの再生産は悲願ながらも恐ろしいほどのマンパワーが必要な作業だったので、当日お買い求めいただけた時は「夢が叶った!」という喜びがありました。

ブラウン管もおもしろがってもらえてよかったです。ぼくもおもしろかった。

 

Draftpiaもそうですが、カセットもアクリルブロックもおでかけクラーラも、どれも決してお安いグッズではないことは僕らもわかっているつもりです。

その上で「自分がghostpiaのファンでも買ってよかったと自信を持って思える」と思っていただけるグッズにするべく、全身全霊を込めて制作させていただきました。みなさんにとって大切に思えるグッズになっていたらうれしいです。

 

通販もたくさん注文をいただきまして、100件を軽く超える注文をいただいておりました。すべて自宅から発送だったのでこれもけっこう大変ではあったのですが、我らが斑くんが仕切ってくれたおかげで無事に事故なく終えることができました。

Draftpiaの制作からshort HOPE long Peaceのイラスト、そしてイベントの仕切りに通販発送の仕切り……という感じで、彼にとって今年の夏からこっちはかなりキツい日々となったかと思います。彼はあんまり自分のことを話さないので放っておくとこの功績もぼんやりしてしまうので、ここで文章に残すことにします。

 

ところで、当日は次の見出しで触れる『short HOPE long Peace』の試遊もありました。圧倒的地味さのプロダクトであるという自覚はあったので内心ヒヤヒヤだったのですが、想像以上にたくさんの方にコンセプトへの共感・興味を感じていただけたようで、こちらもガッツポーズでありました。

いまブースの写真を見ると、ghostpiaを作っている超水道がshort HOPE long Peaceも作っている、この振れ幅がやっぱりおもしろいな、なんてことを無邪気に思えるのでした。

11月 その2 『short HOPE long Peace』リリース!

 

 

ということで、無事にリリースとなりました。これもたいへんだったな!

ミタの視点で話すと、自分は今回、エディトリアルデザインおよび広報ということで戦線の後方にいたつもりだったのですが、リリース前はけっきょく乱戦になってあれやこれやヒイヒイ言いながらやっておりました。

ghostpiaはroom6さんに甘えながらのリリースだったわけですが、今回は超水道が単独でのリリース。

 

そのほか思いの丈は各媒体でたくさん語らせていただいたので一旦おいておくとして。

超水道のミタとしては、超水道の原点といってもよいデンシノベルがふたたび世に出せたこと、そして蜂八憲のテキスト、斑のイラストで作品を作れたこと、これに尽きます。

まだまだデンシノベルは出てくるので、どうかお楽しみに。ぼくもそのうち何か書きたいが、果たして。

11月 その3 『short HOPE long Peace』インタビュー動画

 

 

これも直接、超水道がやったことではないのですが、かなり一緒に作らせていただいたので数に数えたいところ。

 

たびたびお世話になっておりますゲームカフスさんに、short HOPE long Peaceの動画を作っていただきました。いわゆるPRというやつです!これも初めてのやつ!今年は初めてがいっぱいでした。

これも広報担当の自分の役割だったので、楽しくやらせていただきました。

取材のスケジュールを切ったり、構成を一緒に考えさせていただいたり、とても勉強になりました。

「なぜデンシノベルなのか」を聞かれたとき、むこう数年はこの動画のURLをペッと貼るだけですべて説明できるくらい濃密な仕上がり。インタビューのデキもさることながら、ロングインタビューをすべてテロップで起こしてくださったゲームカフスさんには頭が上がりません。

そりゃあ便利な文字起こしツールだって世の中には数多ありますけれど、この精緻さはツール任せで出せるものじゃありませんよ。「文字で語る」デンシノベルだけに、ことばに、文字にこだわってくださって、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

11月 その4 コミティア150に参加しました

 

 

11月のラストはこちら。コミティアです。超水道16周年の翌日でございましたね。ミタと、すずめくんも一緒に来てもらってふたりでブースをやっておりました。

デジゲー博とはまた違った文化圏の方々がたくさんいらしているイベントなのでだいじょうぶかなあ、と思っていたのですが、思いのほか沢山の方々に来ていただけて驚きでありました。ついでに当日暑すぎて驚きでもありました。夏みたいな気温でしたね!やばかった!

暑さに加えてここまでの連戦につきヘロヘロすぎて食料・飲料の持ち込みをしそこねて飢え・干からびつつあったのですがありがたいことに差し入れをたくさんいただき、それで生きておりました。ありがたいけれどそれ自体はあまりよくない。

 

異常に分厚い設定資料集の山と謎のカセットテープを見て「なんなんだこれは」と来てくださった初見のお客さんがそのままghostpiaに興味を持ってくださったり、海外のファンの方が来てくださったり、嬉しい出会いもありました。

無事に終了して帰り、年内のイベントは一旦ここでおしまい!ということで一息ついて、そして次の日からは12月のパッケージ版の発表に向けての猛ダッシュが始まるのでした…………

そして12月へ……

という感じでした。

 

盛りだくさんでしたね。ほぼ毎月FANBOXの生放送もやっていたし。会社もぼちぼち忙しかったので、本当に、「やることやってたら終わってたな」という一年でした。

 

そして、たくさんの出来事の裏には、その分たくさんの方々からの協力や応援があったとういことも忘れていないつもりです。お世話になることばかりでしたが、いずれこのご恩をお返ししていけるように、より一層励んで参る所存です。

 

来年は、とりあえずパッケージ版ghostpiaのリリースに向けて、めちゃめちゃがんばりたいと思います。色々やりたいこともあるので、楽しみにお待ちいただければと思います。そしてもちろんデンシノベルも進んでおります。

それ以外のことは……お待ちください!起きたことはちゃんとお知らせしますので。

いずれにせよ、来年も超水道を面白がっていただけるように精一杯努力をしてまいります。

 

というわけで、だいぶと長い、見ようによっては怨念みたいな記事になってしまいましたが……本年も大変お世話になりました。2025年も、超水道をどうかよろしくお願いします。超水道のミタヒツヒトでした。