[“ghostpia シーズンワン”によせて]クラウドファンディングのご報告と今後のシリーズ展開に関するお知らせ

目次

  • はじめに
  • クラウドファンディング概略
  • ゴール達成状況
    • ghostpiaに効果音がつきました
    • ghostpiaにOPとEDがつきました
    • 高野大夢氏に新規BGMをオファーしました
    • ExtraEpisodeを追加します
  • “ghostpia”シリーズの今後の展開
    • 無料アプリ版(iPhoneアプリ/ブラウザ)の制作を終了します
    • コンシューマー版(Nintendo Switch/Steam)の制作に注力します
    • クラウドファンディングで見えた新たな景色
    • “早く”お届けするための、コンシューマー版という選択
    • 今後も作り続けていきます

はじめに

はじめての方は、はじめまして。
すでにご存じの方は、いつもありがとうございます。
ノベルゲーム制作チーム「超水道」です。

2014年12月、超水道は「これからも作り続ける力を」のスローガンのもと、ghostpia制作資金の調達を目的としてクラウドファンディングに挑戦いたしました。

このクラウドファンディングは無事に成功を収め、賜ったご支援と繋がったご縁をもとに、このたび(2023年3月23日)コンシューマータイトルとして Nintendo Switch 版 “ghostpia シーズンワン”をリリースすることができました。

2014年10月にiPhoneアプリとして産声を上げた“ghostpia”がここまで来られたのも、ひとえに応援してくださった皆様のおかげです。当時苦境にあった超水道への温かいご支援・ご声援が、作品を作り続けるうえで大きな力となりました。改めまして、本当にありがとうございました。

本稿は、2014年の“ghostpia”クラウドファンディングで掲げたゴールに関するご報告、ならびにデンシ・グラフィックノベル“ghostpia”シリーズの今後の展開についてお伝えするものです。よろしければ、ご一読いただけますと幸いです。

クラウドファンディング概略

“ghostpia”クラウドファンディングは、2014年12月から2015年1月にかけて超水道が挑戦したプロジェクトになります。

おかげさまで、クラウドファンディング開始から44時間という驚異的な速さで、目標額の¥300,000を達成。その後もストレッチゴールの設定を行い、最終的には、当初の目標額をはるかに上回る¥623,000もの金額を集めることができました。

 ※当時のプロジェクト詳細につきましては、こちらのサポートページにまとめております。

クラウドファンディング開始時点で、iPhoneアプリ/ブラウザ版として第1話が配信されていた“ghostpia”ですが、その後アップデートを重ね、2018年には第4話までを公開。また、同年からはNintendo Switch/Steam版ソフト“ghostpia シーズンワン”の開発に注力してまいりました。

ゴール達成状況

ghostpiaクラウドファンディングで掲げたストレッチゴールについてのご報告になります。
各ゴールの達成状況は以下の通りです。

ghostpiaに効果音がつきました

市販の商用効果音を導入いたしました。“ghostpia”シリーズでは、およそ100種類の効果音を使用しております。

ghostpiaにOPとEDがつきました

“ghostpia シーズンワン”にて、連続アニメをイメージしたOP・EDムービーを実装いたしました。山本すずめのイラストと、高野大夢氏による新曲のコラボレーションをお楽しみください。

高野大夢氏に新規BGMをオファーしました

ghostpiaの世界を彩る音楽を制作してくださった同氏に、伴奏楽曲を新たに制作していただきました。こちらの新規楽曲は、先述のOP・EDはもちろんのこと、本編でも使用されております。

ExtraEpisodeを追加します

こちらは“ghostpia シーズンワン”の続編にして完結編となる“ghostpia シーズンツー”にて達成予定です。現在企画・制作されているプロットに加えて、新たにエピソードを企画、発表いたします。もちろん開発はオリジナルスタッフの手によって行わせていただきます。

“ghostpia”シリーズの今後の展開

無料アプリ版(iPhoneアプリ/ブラウザ)の制作を終了します

誠に残念ながら、無料版としての“ghostpia”は、現在iPhoneアプリ/ブラウザ版で公開中の第4話が最後となります。

コンシューマー版の“シーズンワン”に収録されている第5話、および“シーズンツー”で制作予定の後続エピソードにつきましては、無料アプリ版(​​iPhoneアプリ・ブラウザ)での展開予定は現状ございません。

無料アプリ版での第5話以降の配信を心待ちにしてくださっていた方々には、大変申し訳なく存じます。

コンシューマー版(Nintendo Switch/Steam)の制作に注力します

超水道としても、ghostpiaを無料アプリとしてリリースし続けていく方法を模索してまいりましたが、最終的には、コンシューマー版・無料アプリ版の両面開発は困難であるとの結論に達しました。

そのうえで、“ghostpia”シリーズの開発リソースを、コンシューマー版たる“シーズンツー”へ一本化することが最善と判断した次第です。

このような判断に至った理由としましては、私たち超水道が、近年の課題として「制作スピードの向上」を最重要視しているためです。

クラウドファンディングで見えた新たな景色

かつて超水道は、2014年のクラウドファンディングにおいて、次のように記しました。

超水道メンバーは超水道というチームを心から愛しており、超水道の存続を望んでいます。ハイペースでの制作は苦しくとも、時には支えあって制作を進めています。苦しくとも、超水道は創れます。我々に必要最低限のお金がある限りは。

当時の超水道の事情としては、何よりもまず「資金不足」という問題がありました。大学生による創作チームとして旗揚げした超水道は、学業との両立もあり、常に資金繰りに四苦八苦しているような状態でした。さらにはghostpiaという作品そのものの巨大さもあり、制作面ではかつてないほどに厳しい状況でもあったのです。

しかしながら、クラウドファンディングの成功によって状況は変化しました。60万円にのぼる支援金もさることながら、クラウドファンディングを介して新たなご縁も生まれ、制作面で外部の方々のお力を借りられるようにもなったのです。その結果として、ghostpiaという作品は多くの方々に協力していただけるものとなりました。

コンシューマー版“ghostpia シーズンワン”を開発するきっかけとなったのも、クラウドファンディングを通じてのroom6さまとの出会いがあったからこそでした。“ghostpia シーズンワン”のリリースは、いわばクラウドファンディングの賜物でもあるのです。

かつて「大学生チーム」であった超水道も、いまやメンバー4人全員が社会人。裕福とはいかないまでも、幸いにして余裕のある生活を送ることができています。クラウドファンディングの成功から約10年が経ち、超水道は以前にもまして制作に全力投球できるようになりました。

だからこそ、私たちは思うのです。

「これまでの“ghostpia”は、もっと早くお届けできたはず」と。

ここまでの“ghostpia”制作に、想定以上の年月を要してしまったこと。

その事実を、私たち超水道は重く捉えています。

だからこそ、こうも願うのです。

「これからの“ghostpia”は、もっと早くお届けしたい」と。

それは、クラウドファンディングを経験しなければ出会えなかった景色でした。

“早く”お届けするための、コンシューマー版という選択

そこで、私たちは“ghostpia”シリーズの今後の開発リソースを、コンシューマー版たる“シーズンツー”へ一本化することにいたしました。

無料アプリ版の開発と比較して、コンシューマー版の開発は外部の協力を仰ぎやすく、制作資金も確保しやすいという利点がございます。こうした制作体力の余裕は、製作スピードの向上とともに、作品自体のクオリティ向上にもつながります。

とても幸福なことに“シーズンワン”でご協力いただいた外部スタッフの皆様は、パブリッシャーを務めてくださっているroom6さまをはじめとして、“ghostpia”という作品にたいへん理解のある方々です。

より質の高い“ghostpia”を、なるべく早くお届けすること。そのために超水道は、コンシューマ版たる“シーズンツー”の開発に注力してまいります。

今後も作り続けていきます

無料版としての“ghostpia”は4話をもって終了となりますが、超水道では今後とも新規タイトルのノベルアプリを制作する構想があり、それらは無料で配信させていただく予定です。

より多くの作品を皆様のもとへお届けできるよう制作に邁進してまいりますので、どうぞご期待くださいませ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからの“ghostpia”、ならびに超水道の行く末を温かく見守っていただけましたら幸いです。

 

超水道
2023年3月23日