はじめての方は、はじめまして。
すでにご存じの方は、いつもありがとうございます。
ノベルゲーム制作チーム「超水道」の蜂八憲(はちや・けん)です。
さてさて、まずは改めましてお知らせを。
さる2023年3月23日、Nintendo Switch版“ghostpia シーズンワン”がめでたく発売となりました!
2014年にiPhoneアプリとしてスタートした“ghostpia”が、まさかコンシューマー機でプレイできる日が来るとは、自分を含めて超水道メンバーの誰もが想像すらしていませんでした。
今でもなお、どこか夢を見ているのかのような心地です。ここまで来られたのもひとえに、超水道を応援してくださった皆様のおかげです。改めまして、本当にありがとうございました。
はじめに
「蜂八さん、制作後記を書いていただけないでしょうか?」
事の発端は、シンプルにしてダイレクトな、そんな一言からでした。
依頼主は、ミタヒツヒト。
“ghostpia”の生みの親にして、本作のシナリオ全編を担当するライターです。
だからこそ、個人的にはとても意外な「お願い」でした。“ghostpia”において、そうした種類の文章は彼が書くものと思っていましたし、僕としても「ミタヒツヒトをおいて他にいない」と感じていたからです。
「言われてみれば、確かにそうかもしれません」
頷きつつ──でもですね、とミタさんは続けます。
「僕としては、制作進行としてプロジェクト全体を俯瞰してきた蜂八さんだからこそ、自分以上に見えていたもの、感じてきたことがあるかと思いまして──“シーズンワン”として一区切りついた今こそ、蜂八さんの振り返りを『制作後記』という形で残していただきたいと思ったんです」
そのようなラブコール、もとい要請がありまして、僭越ながら筆をとらせて頂いた次第です。
さて、超水道はメンバー4人からなる小さなチームです。そして、“ghostpia”は息の長いプロジェクトです。2014年から足掛け10年、超水道はこの作品に取り組んできました。
シナリオを担当したミタヒツヒト。
アートデザインを担当した山本すずめ、そして斑。
そして制作進行を担当した、僕こと蜂八憲。
少人数で長く向き合ってきた作品だからこそ、各人の果たす責任は大きく、それぞれの領分に対する想いも深くなります。僕もまた他のメンバーと同様、自分の担ってきた「制作進行」というポジションに思い入れがあります。
ただ、僕の場合は、最初からその立場にあったわけではありません。
事実、シリーズ第一作として2014年にリリースされたiPhone版“ghostpia”においては、次のようにクレジットされています。
さく:ミタヒツヒト
え:山本すずめ
えのてつだい:斑
すごいてつだい:蜂八憲
“すごいてつだい”。それが当初のghostpiaにおける蜂八のポジションです。
そこから制作進行を務めるようになったのは、今からおよそ7年前のこと。
2016年のクリスマス・イブがきっかけでした。