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超水道月報(2023.10月号)

こんにちは、超水道の蜂八憲です。

涼しさを通り越して一気に寒さが増してきた今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。蜂八はだいたい元気です。

ではでは今月の超水道月報、まずはメインの話題から!

超水道月報(2023.9月号)

こんにちは、超水道のミタヒツヒトです。

3月〜8月までのリリースまわりも終わり、滞ってきた近況報告もぼちぼち戻していきたいと思います。

月例報告の再始動にあたって

いろいろ超水道でも考えたのですが、FANBOXしかり超水道月報しかり、ここ一年くらいは毎月一応わかりやすい出来事があったので(イベント参加とか)記事を書くのは比較的簡単に楽しくやることができたんですが、これからは少し事情が異なってくるものと思われます。

 

なんせ、シーズンツーの開発はそこそこの長期戦になる(なんせ、シーズンワンと同じくらい絵を描く想定なので!)わけですから、毎月なにがしかのわかりやすいイベントもなく、「今月は制作をしました。以上です」の月が続くことはほぼ確実といってよいでしょう。

 

そういった退屈への対抗手段としては、いかにもゲーム開発者の近況報告らしく成果物の公開なるものは一つの手ではあるかと思います。

しかしやっぱりシナリオの一部、あるいは出来上がったイラストの一部を公開することはghostpiaにとって即ち作品の一部をそのまま公開することと違いがないので、これも違うように思われました。

そもそも、月報・FANBOXの更新にはいつもそれぞれ1営業日(いわゆる8時間ではなく超水道として活動する時間としての1日、1ターンという感じです)をかけており、これを多いと見るか少ないと見るかは人によりますが、一定の行動ターンを消費するものであるわけで、

・月報の更新が開発を遅らせることは本末転倒なので避けるべき

という至極当然の話があり、しかし、

・待っていてくださる方々のために定期的に月報を公開することには大きな価値がある

というのもまったくもって本当です。

 

これら二つはどっちも正論ですが、リソースが限られている(『ボランティアの月報専門スタッフ』という意味不明な存在がいれば話は別です)場合においてはコンフリクトしており、超水道にとっても大変悩ましい問題となっています。

 

よって、現在運用中のFANBOXとこの月報で共通の内容を公開することにしようと思います。

 

・アクセス性に優れプラットフォームに根ざしたPIXIV FANBOX

・独立性に優れアーカイブとして優秀な超水道ブログ

 

両方の利点を活かして運用を試させていただければと思います。

いざ運用してみたら意外と大変だったり、思ってもみなかった問題も起きる可能性もあるのですが、とりあえずしばらくこれで運用しますというお知らせです。

 

さて、早速月報らしいことを書いていきましょうか。

[“ghostpia シーズンワン”制作後記]超水道ファンとして制作進行を務めた7年間のこと

はじめての方は、はじめまして。

すでにご存じの方は、いつもありがとうございます。

ノベルゲーム制作チーム「超水道」の蜂八憲(はちや・けん)です。

 

さてさて、まずは改めましてお知らせを。

さる2023年3月23日、Nintendo Switch版“ghostpia シーズンワン”がめでたく発売となりました!

 

 

2014年にiPhoneアプリとしてスタートした“ghostpia”が、まさかコンシューマー機でプレイできる日が来るとは、自分を含めて超水道メンバーの誰もが想像すらしていませんでした。

今でもなお、どこか夢を見ているのかのような心地です。ここまで来られたのもひとえに、超水道を応援してくださった皆様のおかげです。改めまして、本当にありがとうございました。

はじめに 

「蜂八さん、制作後記を書いていただけないでしょうか?」

 

事の発端は、シンプルにしてダイレクトな、そんな一言からでした。

依頼主は、ミタヒツヒト。

“ghostpia”の生みの親にして、本作のシナリオ全編を担当するライターです。

だからこそ、個人的にはとても意外な「お願い」でした。“ghostpia”において、そうした種類の文章は彼が書くものと思っていましたし、僕としても「ミタヒツヒトをおいて他にいない」と感じていたからです。

「言われてみれば、確かにそうかもしれません」

頷きつつ──でもですね、とミタさんは続けます。

 

「僕としては、制作進行としてプロジェクト全体を俯瞰してきた蜂八さんだからこそ、自分以上に見えていたもの、感じてきたことがあるかと思いまして──“シーズンワン”として一区切りついた今こそ、蜂八さんの振り返りを『制作後記』という形で残していただきたいと思ったんです」

 

そのようなラブコール、もとい要請がありまして、僭越ながら筆をとらせて頂いた次第です。

 

さて、超水道はメンバー4人からなる小さなチームです。そして、“ghostpia”は息の長いプロジェクトです。2014年から足掛け10年、超水道はこの作品に取り組んできました。

シナリオを担当したミタヒツヒト
アートデザインを担当した山本すずめ、そして
そして制作進行を担当した、僕こと蜂八憲

少人数で長く向き合ってきた作品だからこそ、各人の果たす責任は大きく、それぞれの領分に対する想いも深くなります。僕もまた他のメンバーと同様、自分の担ってきた「制作進行」というポジションに思い入れがあります。

ただ、僕の場合は、最初からその立場にあったわけではありません。

事実、シリーズ第一作として2014年にリリースされたiPhone版“ghostpia”においては、次のようにクレジットされています。

さく:ミタヒツヒト

え:山本すずめ

えのてつだい:斑

すごいてつだい:蜂八憲

“すごいてつだい”。それが当初のghostpiaにおける蜂八のポジションです。

そこから制作進行を務めるようになったのは、今からおよそ7年前のこと。

2016年のクリスマス・イブがきっかけでした。

[“ghostpia シーズンワン”によせて]クラウドファンディングのご報告と今後のシリーズ展開に関するお知らせ

目次

  • はじめに
  • クラウドファンディング概略
  • ゴール達成状況
    • ghostpiaに効果音がつきました
    • ghostpiaにOPとEDがつきました
    • 高野大夢氏に新規BGMをオファーしました
    • ExtraEpisodeを追加します
  • “ghostpia”シリーズの今後の展開
    • 無料アプリ版(iPhoneアプリ/ブラウザ)の制作を終了します
    • コンシューマー版(Nintendo Switch/Steam)の制作に注力します
    • クラウドファンディングで見えた新たな景色
    • “早く”お届けするための、コンシューマー版という選択
    • 今後も作り続けていきます

はじめに

はじめての方は、はじめまして。
すでにご存じの方は、いつもありがとうございます。
ノベルゲーム制作チーム「超水道」です。

2014年12月、超水道は「これからも作り続ける力を」のスローガンのもと、ghostpia制作資金の調達を目的としてクラウドファンディングに挑戦いたしました。

このクラウドファンディングは無事に成功を収め、賜ったご支援と繋がったご縁をもとに、このたび(2023年3月23日)コンシューマータイトルとして Nintendo Switch 版 “ghostpia シーズンワン”をリリースすることができました。

2014年10月にiPhoneアプリとして産声を上げた“ghostpia”がここまで来られたのも、ひとえに応援してくださった皆様のおかげです。当時苦境にあった超水道への温かいご支援・ご声援が、作品を作り続けるうえで大きな力となりました。改めまして、本当にありがとうございました。

本稿は、2014年の“ghostpia”クラウドファンディングで掲げたゴールに関するご報告、ならびにデンシ・グラフィックノベル“ghostpia”シリーズの今後の展開についてお伝えするものです。よろしければ、ご一読いただけますと幸いです。

クラウドファンディング概略

“ghostpia”クラウドファンディングは、2014年12月から2015年1月にかけて超水道が挑戦したプロジェクトになります。

おかげさまで、クラウドファンディング開始から44時間という驚異的な速さで、目標額の¥300,000を達成。その後もストレッチゴールの設定を行い、最終的には、当初の目標額をはるかに上回る¥623,000もの金額を集めることができました。

 ※当時のプロジェクト詳細につきましては、こちらのサポートページにまとめております。

クラウドファンディング開始時点で、iPhoneアプリ/ブラウザ版として第1話が配信されていた“ghostpia”ですが、その後アップデートを重ね、2018年には第4話までを公開。また、同年からはNintendo Switch/Steam版ソフト“ghostpia シーズンワン”の開発に注力してまいりました。

ゴール達成状況

ghostpiaクラウドファンディングで掲げたストレッチゴールについてのご報告になります。
各ゴールの達成状況は以下の通りです。

ghostpiaに効果音がつきました

市販の商用効果音を導入いたしました。“ghostpia”シリーズでは、およそ100種類の効果音を使用しております。

ghostpiaにOPとEDがつきました

“ghostpia シーズンワン”にて、連続アニメをイメージしたOP・EDムービーを実装いたしました。山本すずめのイラストと、高野大夢氏による新曲のコラボレーションをお楽しみください。

高野大夢氏に新規BGMをオファーしました

ghostpiaの世界を彩る音楽を制作してくださった同氏に、伴奏楽曲を新たに制作していただきました。こちらの新規楽曲は、先述のOP・EDはもちろんのこと、本編でも使用されております。

ExtraEpisodeを追加します

こちらは“ghostpia シーズンワン”の続編にして完結編となる“ghostpia シーズンツー”にて達成予定です。現在企画・制作されているプロットに加えて、新たにエピソードを企画、発表いたします。もちろん開発はオリジナルスタッフの手によって行わせていただきます。

“ghostpia”シリーズの今後の展開

無料アプリ版(iPhoneアプリ/ブラウザ)の制作を終了します

誠に残念ながら、無料版としての“ghostpia”は、現在iPhoneアプリ/ブラウザ版で公開中の第4話が最後となります。

コンシューマー版の“シーズンワン”に収録されている第5話、および“シーズンツー”で制作予定の後続エピソードにつきましては、無料アプリ版(​​iPhoneアプリ・ブラウザ)での展開予定は現状ございません。

無料アプリ版での第5話以降の配信を心待ちにしてくださっていた方々には、大変申し訳なく存じます。

コンシューマー版(Nintendo Switch/Steam)の制作に注力します

超水道としても、ghostpiaを無料アプリとしてリリースし続けていく方法を模索してまいりましたが、最終的には、コンシューマー版・無料アプリ版の両面開発は困難であるとの結論に達しました。

そのうえで、“ghostpia”シリーズの開発リソースを、コンシューマー版たる“シーズンツー”へ一本化することが最善と判断した次第です。

このような判断に至った理由としましては、私たち超水道が、近年の課題として「制作スピードの向上」を最重要視しているためです。

クラウドファンディングで見えた新たな景色

かつて超水道は、2014年のクラウドファンディングにおいて、次のように記しました。

超水道メンバーは超水道というチームを心から愛しており、超水道の存続を望んでいます。ハイペースでの制作は苦しくとも、時には支えあって制作を進めています。苦しくとも、超水道は創れます。我々に必要最低限のお金がある限りは。

当時の超水道の事情としては、何よりもまず「資金不足」という問題がありました。大学生による創作チームとして旗揚げした超水道は、学業との両立もあり、常に資金繰りに四苦八苦しているような状態でした。さらにはghostpiaという作品そのものの巨大さもあり、制作面ではかつてないほどに厳しい状況でもあったのです。

しかしながら、クラウドファンディングの成功によって状況は変化しました。60万円にのぼる支援金もさることながら、クラウドファンディングを介して新たなご縁も生まれ、制作面で外部の方々のお力を借りられるようにもなったのです。その結果として、ghostpiaという作品は多くの方々に協力していただけるものとなりました。

コンシューマー版“ghostpia シーズンワン”を開発するきっかけとなったのも、クラウドファンディングを通じてのroom6さまとの出会いがあったからこそでした。“ghostpia シーズンワン”のリリースは、いわばクラウドファンディングの賜物でもあるのです。

かつて「大学生チーム」であった超水道も、いまやメンバー4人全員が社会人。裕福とはいかないまでも、幸いにして余裕のある生活を送ることができています。クラウドファンディングの成功から約10年が経ち、超水道は以前にもまして制作に全力投球できるようになりました。

だからこそ、私たちは思うのです。

「これまでの“ghostpia”は、もっと早くお届けできたはず」と。

ここまでの“ghostpia”制作に、想定以上の年月を要してしまったこと。

その事実を、私たち超水道は重く捉えています。

だからこそ、こうも願うのです。

「これからの“ghostpia”は、もっと早くお届けしたい」と。

それは、クラウドファンディングを経験しなければ出会えなかった景色でした。

“早く”お届けするための、コンシューマー版という選択

そこで、私たちは“ghostpia”シリーズの今後の開発リソースを、コンシューマー版たる“シーズンツー”へ一本化することにいたしました。

無料アプリ版の開発と比較して、コンシューマー版の開発は外部の協力を仰ぎやすく、制作資金も確保しやすいという利点がございます。こうした制作体力の余裕は、製作スピードの向上とともに、作品自体のクオリティ向上にもつながります。

とても幸福なことに“シーズンワン”でご協力いただいた外部スタッフの皆様は、パブリッシャーを務めてくださっているroom6さまをはじめとして、“ghostpia”という作品にたいへん理解のある方々です。

より質の高い“ghostpia”を、なるべく早くお届けすること。そのために超水道は、コンシューマ版たる“シーズンツー”の開発に注力してまいります。

今後も作り続けていきます

無料版としての“ghostpia”は4話をもって終了となりますが、超水道では今後とも新規タイトルのノベルアプリを制作する構想があり、それらは無料で配信させていただく予定です。

より多くの作品を皆様のもとへお届けできるよう制作に邁進してまいりますので、どうぞご期待くださいませ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからの“ghostpia”、ならびに超水道の行く末を温かく見守っていただけましたら幸いです。

 

超水道
2023年3月23日

超水道月報(2022.10~12月合併号)

こんばんは、蜂八憲です。

一気に冷え込んできた今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。蜂八はだいたい元気です。

昨今の超水道は以前にも増してデバッグ作業に注力しており、なかなかにてんやわんやな日々を送っております。そして気が付けば、もう年の瀬……!(一年が早い! 早すぎる!)

というわけで今月の超水道月報、まずはメインの話題から!

『ghostpia Season One』のSteamページがオープンしました!

「Switch版」としてご紹介することが多い『ghostpia Season One』ですが、Steam版でもリリース予定です!なお、リリースはSwitch向けよりもSteam向けのほうが後になる予定です。もう少々お待たせしてしまいますが、どうかご期待ください!

INDIE Live Expo にてご紹介いただきました!

世界最大級のインディゲーム生放送イベント、INDIE Live Expo にて『ghostpia Season One』をご紹介いただきました。本作が多くの方々の目に触れる機会をいただき、超水道一同嬉しく思います(当日は全員で番組を視聴していました)。温かいコメントもいただき、制作の力になっております。いつも感謝です……!

PIXIV FANBOX を更新しました!

この一年についてミタさんが記事を書いてくれました。『ghostpia Season One』としては本当に大きな一年だったなとしみじみ思います。皆様のお手元にお届けできるまでもう一息、というところで、来年も引き続き頑張ってまいります。どうぞ宜しくお願いいたします!

 

さてさて、ここからはよりディープに超水道メンバーの今月の動きを追ってみましょう。

れっつぷれいばっく!

登場人物

ミタヒツヒト

mitahitsuhito

超水道代表。兼シナリオ担当。代表作は「森川空のルール」「ghostpia」など。
大人になっても人生が続くことをとうとう理解してしまい、展望が危うい。

山本すずめ

yamamotosuzume

超水道のグラフィックデザイナー。各種プログラミングも。
超水道関連のイラストはだいたい担当。睡眠が危うい。

蜂八憲

hachiya ken

超水道のシナリオライター。プログラミングも行う。
代表作は「佐倉ユウナの上京」シリーズ。体重が危うい。

buchi

超水道のグラフィックデザイナー。
超水道最初期からのメンバー。公私問わず幾度となく修羅場を乗り越えてきた。
リアルが危うい。

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